研究成果
N結合型糖鎖によるGPIアンカー構造変化の調節機構が明らかに(木下研がJ. Cell Biol.誌に発表)
タンパク質の多くは合成された後に様々な修飾(翻訳後修飾)を受けることが知られています。これらの修飾によって、タンパク質の構造や機能、局在が調節されています。細胞表面にはグリコシルホスファチジルイ...
MDSCにおける細胞老化制御因子によるがんの促進効果を明らかに(原研がNat. Commun.誌に発表)
細胞老化は正常細胞がDNAダメージなどを受けた際に引き起こす現象であり、細胞周期を不可逆的に停止させることで細胞ががん化することを防ぐ。Cyclin-dependent kinase inhib...
マラリアの重症化メカニズムを解明(荒瀬研がNatureに発表)
大阪大学微生物病研究所/免疫学フロンティア研究センターの齋藤史路特任研究員、平安恒幸特任助教、荒瀬尚教授らの研究グループは、ヒトに感染する熱帯熱マラリア原虫が免疫応答を抑えて重症化を引き起こす分...
C型肝炎や寄生虫に対する治療薬開発ターゲットを発見(松浦研がPNAS誌に発表)
C型肝炎ウイルス(HCV)は、脂肪肝、肝線維化、肝癌といった慢性肝疾患の主要な原因ウイルスです。これまでに私たちは、HCV粒子を形成するコア蛋白質が、ER膜に局在するシグナルペプチドペプチダーゼ...
Ragulatorの結晶構造を解明(岡田研がNat.Commun誌に発表)
細胞はアミノ酸やエネルギーの状態によって自身の代謝を調節しています。この時リソソーム膜上では、細胞内部の栄養シグナルを集約してタンパク質や脂質の合成、あるいは分解を誘導するmTORC1 (Mec...
フラビウイルス科に共通したウイルス粒子産生機構の解明(松浦研がPLoS Pathogensに発表)
C型肝炎ウイルス (HCV) の肝臓指向性を規定する重要な宿主因子として、マイクロRNA122やアポリポ蛋白質が知られており、我々はアポリポ蛋白質の両親媒性アルファーヘリックスが感染性粒子の産生...
精子運動能の制御に関わる分子を同定(伊川研がPNAS誌に発表)
精子は卵子と受精するために、女性の生殖路内を泳いで通過しなくてはいけません。精子の運動能が低い状態を精子無力症といい、男性不妊の原因の18%は精子無力症に起因すると言われています。精子は鞭毛とよ...
抗病原体分子をバランスよく配置して免疫反応を効率化!(山本研がNat. Immunology誌に発表)
寄生虫「トキソプラズマ」は原虫(単細胞の寄生虫)の一つであり、世界人口の約3割に感染しているとされています。免疫機能が正常な健常人ではトキソプラズマに感染してもほとんど症状はありませんが、エイズ...
老化細胞は細胞外小胞を分泌してがん化を促進する(原研がNat. Commun誌に発表)
正常な哺乳動物細胞は過度のDNA傷害の様な発がんのリスクを高めるストレスに対し、細胞老化を起こす事で自身の増殖を不可逆的に停止する。これにより細胞老化を起こした老化細胞自身のがん化は抑制されるも...
C型肝炎ウイルスの肝外組織での増殖機構を解明(松浦研の研究成果がPLoS Pathogensに掲載)
肝臓特異的なマイクロRNA(※)のmiR-122は、C型肝炎ウイルス(HCV)の肝臓特異性を規定し、複製に必須な宿主因子の一つです。しかしながら、HCVの慢性感染と肝外病変との関連が指摘されてお...
エクソソームと細胞老化の関係を解明(原研の研究成果がNat Commun誌に掲載)
近年、分泌膜小胞としてしられるエクソソーム(※1)は細胞内の蛋白質、脂質及び核酸など様々な細胞内構成因子を含んだ形で分泌され、それらを他の細胞に受け渡す細胞間コミュニケーションツールとして重要な...
細胞の損傷を免疫系に知らせる脂質を発見 ~ゴーシェ病やパーキンソン病の治療に期待~(九州大学プレスリリース)
分子免疫制御分野(山崎研)の研究成果が、Proc. Natl. Acad. Sci. USA誌に掲載されました。
詳細は九州大学プレスリリースサイトへ
佐藤研の研究成果がNat Commun誌に掲載されました
BIKEN次世代ワクチン協働研究所・粘膜ワクチンプロジェクト(佐藤研究室)では、東京大学医科学研究所の清野宏教授らと共同研究を行い、粘膜面からの抗原取り組み口であるM細胞の機能発現に直接関わる分...
小林研の研究成果がPNAS誌に掲載されました
RNAウイルスのリバースジェネティクス法は、プラスミドにクローン化したウイルスゲノム由来のcDNAなどを培養細胞に導入することで感染性の組換えウイルスを人工的に合成する技術です。この技術により、...