微研で研究するには

微生物病研究所は、微生物学、感染症学、免疫学を中心に、がん研究、遺伝子工学、ゲノム科学など様々な分野で研究を展開しています。出身大学、学部を問わず生命科学研究に意欲の高い学生さんを歓迎します。

微生物病研究所の教員は、大阪大学大学院の医学系研究科、生命機能研究科、理学研究科(生物専攻)、薬学研究科を担当しており、希望研究室によって受験研究科が違います。微研所属の大学院生となるには、まず希望する研究室(候補)を決め、指導教官にどの研究科を受験すれば良いか相談し、各研究科を受験してください。

毎年5月に大学院生、ポスドク向けの研究所見学会を開催しています。詳細は以下のリンクよりご参照ください。
微研/IFReC合同説明会・見学会

研究科 課程 出願受付 試験日
医学系研究科 修士課程 7月中旬~下旬 8月中旬
博士課程
(第1回)
8月下旬 10月初旬
博士課程
(第2回)
11月下旬 1月上旬
薬学研究科 博士前期(一般) 7月下旬〜8月上旬 8月中旬
博士課程 医療薬学専攻
1次:7月下旬〜8月上旬
2次:1月下旬
1次:8月中旬
2次:2月下旬
博士後期課程 創成薬学専攻
1次:7月下旬〜8月上旬
2次:1月下旬
1次:8月中旬
2次:2月下旬
生命機能研究科 5年一貫博士 夏季入試 6月下旬 7月下旬
5年一貫博士 冬季入試 11月中旬 12月上旬
博士課程
第3年次編入学
1月上旬 1月下旬
理学研究科 博士前期課程 1次:7月上旬
2次:1月上旬
1次:8月上旬
2次:2月上旬
博士後期課程 1次:7月上旬
2次:1月上旬
1次:8月上旬
2次:2月中旬

(2024年3月時点)

※願書受付や試験日は例年の日程ですので変更の可能性もあります。詳細については各研究科のHPなどの案内をご確認ください。

卒業後の進路について

微研やIFReCを卒業した後、主な進路先は以下のとおりです。
過去の例ですので、詳細は各研究室にてご相談ください。

大学関係 東京大学、京都大学など国内各大学助教・研究員、理化学研究所研究員、学振特別研究員(PD、DC)など
企業 武田薬品、シオノギ製薬、大正製薬、大洋薬品、杏林製薬製薬会社、味の素株式会社、雪国まいたけ、(株)カネカなど
海外留学 ハーバード大、UCLA、パスツール研究所など
その他 日赤、国立感染症研究所、医薬品食品衛生研究所、公立試験機関、公務員など

所長からのメッセージ

大阪大学微生物病研究所は、1934年に大阪大学で最初の附置研究所として設置され、感染症学、免疫学、腫瘍学等の基礎研究の発展を牽引し、これらの研究成果は財団法人阪大微生物病研究会(BIKEN)によって社会に還元され、感染症の征圧に大きく貢献してきました。また、病原微生物の研究を進める中で、がん遺伝子や細胞融合現象の発見、自然免疫機構の解明など、生命科学の発展に極めて大きな足跡を残してきました。
微生物病研究所は、感染症学、免疫学、腫瘍学、発生学、細胞生物学等の広範な領域をカバーする研究室で構成され、さらに、国内で取り扱うことが難しい病原体を研究するために、タイのバンコクにも研究拠点を設置しています。また、2014年には研究シーズの実用化を目指した、BIKEN次世代ワクチン協働研究所が開設されました。
免疫学、分子生物学、遺伝子工学等は、微生物の基礎研究から生まれました。微生物病研究所では、地味な基礎研究に耐えつつも、大きなブレークスルーを狙える、高い志を持った大学院生やポスドクを歓迎します。

大阪大学微生物病研究所 所長 髙倉 伸幸