研究成果
Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 106: 17711-17716 (2009)
哺乳動物細胞のGPIアンカー型タンパク質のホスファチジルイノシトール(PI)部分は、ジアシル型ではなく、ほとんどが1アルキル2アシル型であることが特徴である。小胞体で、PIからGPIアンカーが生...
Cell 139: 352-365 (2009)
細胞の表面にはGPIアンカーと呼ばれる糖脂質によって表面膜に繋ぎ止められている一群のタンパク質(GPIアンカー型タンパク質)が存在する。ヒトではおよそ150種類のGPIアンカー型タンパク質が存在...
Nature Immunol. 10: 965-972 (2009)
Toll-like receptor (TLR)などの受容体により惹起される自然免疫応答は、様々な分子により調節される。今回我々は、TANKを欠損するマウスを作製する事により、 TANKがI型イ...
Blood 114: 1355-1365 (2009)
Activation-induced cell death (AICD) は、免疫反応による病原体除去後の活性化 T 細胞数の減少に必須である。Fas 蛋白は AICD において重要な役割をにな...
Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 106: 12986-12991 (2009)
結晶構造の解明により、E型肝炎ウイルス様粒子は60コピーのキャプシド蛋白質が集合して形成される正二十面体粒子であることが明らかとなった。また粒子表面に存在する突起部位は細胞への吸着および中和抗体...
Nature 457: 612-615 (2009)
DNA 損傷修復機構が十分機能している環境レベルの紫外線においても、DNA複製と紫外線損傷の衝突が生じており、DNA損傷トレランス機構 (RAD6-RAD18-RAD5経路)は、複製フォークが阻...
Nature 458: 1185-1190 (2009)
Toll-like receptor (TLR)は病原体の感染を認識し、サイトカインなどの発現を介し炎症応答を引き起こす。今回、TLRにより発現誘導される分子であるZc3h12aが、 新規RNA...
Nature Cell Biol. 11: 385-396 (2009)
我々は、網羅的結合タンパク質探索により、オートファジーに必須のタンパク質Beclin 1と結合する未報告の新規タンパク質を2種類発見し、Atg14L, Rubiconと名付けた。これらはBecl...
Nature 458: 524-528 (2009)
破骨細胞は単球系血液細胞から分化する「骨を食べるマクロファージ」で、骨を融解・吸収する能力を持つ。関節リウマチや骨粗鬆症など骨が壊れていく病気では、破骨細胞機能の亢進が病態形成に重要な役割を果た...