Nature Immunol. 10: 965-972 (2009)

Toll-like receptor (TLR)などの受容体により惹起される自然免疫応答は、様々な分子により調節される。今回我々は、TANKを欠損するマウスを作製する事により、 TANKがI型インターフェロンではなく、TLRシグナル伝達を抑制し、炎症性サイトカイン産生を調節していることを明らかにした。TANK欠損マウスは 自己免疫性糸球体腎炎を自然発症した。腸内細菌によるTLRシグナルの異常な活性化が自己免疫疾患の発症に重要であると考えられた。