5分でわかる 微研

What's RIMD?

大阪大学微生物病研究所(微研)は1934年の設立以来、「微生物病」をキーワードに病原体や感染症、免疫系、がんを中心とした研究を行ってきました。現在は分子生物学、ゲノム科学など生物学における幅広い分野をカバーし、生命科学の発展に寄与しています。

微研で研究していること

微研には3つの基幹部門と遺伝子や感染症の研究を行う附属施設があり、それぞれの分野で先進的な研究を展開しています。

病気をひきおこす微生物を研究

感染機構研究部門

ウイルスや細菌、寄生虫などの微生物には感染症の原因となる病原体がいます。病原体が私たちの体内に侵入し、感染する仕組みは微生物によって異なります。感染機構研究部門では、病原体が病態を発現する巧妙なメカニズムの解明をめざして研究しています。

病気から体を守る人間の免疫系を研究

生体防御研究部門

病原体に対抗する私たちの体内防御システムを免疫系といいます。免疫系と病原体は互いに攻防しながら日々進化し続けています。生体防御研究部門では、私たちの免疫系がどのように病原体を排除し体を守っているのかを明らかにすべく研究しています。

がんの制御メカニズムを研究

環境応答研究部門

私たちの体では、細胞の増殖・分化が厳密に制御されています。この制御システムが破綻すると、がんのような病気をひきおこす危険性があります。環境応答研究部門では、細胞がどのように制御され、臓器や生体を正常に維持しているかについて研究しています。

ゲノム情報から生体を研究

遺伝情報実験センター

遺伝情報実験センターでは、生命活動の基盤となるゲノム(遺伝情報)を扱う研究をしています。遺伝子組み換え技術や次世代シークエンサーを用いたゲノム解析をはじめ、最先端の解析技術やノウハウを学内外の研究者に提供する研究支援も行っています。

マラリア、SARS、MERSなど 感染症に関する研究

難治感染症対策研究センター
感染症国際研究センター

難治感染症対策研究センターでは、いまだ効果的な治療法や対策がない感染症の病態解析やワクチン開発などを進め感染症の克服を目指しています。感染症国際研究センターでは未だ病原性が未知の病原体や、最近になって認知された新興感染症について北海道大学・東京大学・長崎大学と連携し研究をすすめています。

新興・再興感染症の制圧にむけた海外拠点での研究

日本・タイ感染症共同研究センター

日本・タイ感染症共同研究センターは、タイ保健省内と国内に拠点を設けて、コレラやノロウイルスなどの腸管感染症や、デング熱やチクングニア熱などの蚊媒介性感染症などを研究対象に、新興・再興感染症の完全克服に向けて国際的な取り組みを行っています。

微研の特色

微研の先進的な研究を支える4つの特色を紹介します。

Feature01 国内有数の長い歴史と、世界トップレベルの人材

大阪大学で最初の附置研究所である微研は、全国の国立大学に設置された約100の附置研究所・研究センターの中でも有数の歴史を誇ります。1934年の設立から80年以上もの間、生物学分野における基礎研究を牽引しています。世界のトップを競う研究者が集まっており、世界で影響力を持つ科学者を選出した「Highly cited researches(※1)」に毎年数名がリストアップされています(2016年は審良静男教授、山本雅裕教授、佐藤慎太郎特任准教授)。

※1: Highly cited researchers
トムソン・ロイター社が、世界中で引用された回数の多い論文の著者を研究分野ごとに選出したリスト。
http://ip-science.thomsonreuters.jp/highly-cited-researchers/

微研の歴史

Feature02 文部科学省 共同利用・共同研究施設

2008年文部科学省により、個々の大学の枠を越えて大型の研究設備や大量の資料・データ等を全国の研究者が共同で利用したり、共同研究を行う「共同利用・共同研究」のシステムが制定されました。
大阪大学微生物病研究所は、2010年に全国共同利用・共同研究拠点として認定され、本研究所に集約・設置された感染症学・生体応答学の知識・技術・研究資源・研究施設を、我が国の広範な関係分野の研究者に提供し、多様な感染症に対応する先端的共同研究と人材育成を推進しています。

研究室

Feature03 先進的研究を支える最先端の設備環境

微研には、遺伝子の塩基配列を高速に読み出す最先端の次世代シークエンサーや、BSL(=Bio Safety Level) 2、3レベル(※2)という高度な実験が可能な感染動物実験施設など、最先端で安全な研究設備が整っています。研究者はこれらの恵まれた環境を最大限に活かし、より良い研究成果を出すべく毎日切磋琢磨しています。

※2: BSL=Bio Safaty Level
微生物・病原体の危険性に応じて4段階に定められた施設・実験室の格付け。たとえば、HIVやSARSなど危険性が高い病原体を扱う場合は排気装置や滅菌装置が整ったBSL3設備でのみ実験することが許されています。

フォトギャラリー

Feature04 (一財)阪大微生物病研究会(BIKEN)と結びついた開発環境

微研の発足と同時に設立された微研財団ではワクチン等の製造・供給を担っています。微研財団との協力・連携により、微研での研究成果を社会貢献につなげられる体制が整っています。これまでの微研の研究成果が、水痘ワクチンや麻しんワクチンなどとして社会に還元されています。また2014年に設置されたBIKEN次世代ワクチン協働研究所では、安全性と有効性の高い次世代ワクチン開発研究が進められています。

BIKENウェブサイト

数字で見る微研

  • 職員・研究員数 198名
  • 大学院生数 87名
  • 研究室数 33室

微研の教員は大阪大学大学院の医学系研究科、生命機能研究科、理学研究科、薬学研究科を兼任しています。
国内外から多くの大学院学生を受け入れ、次代を担う優秀な人材の育成に努めています。

  • 設立 1934年
  • 研究費総額 16億1829万円
  • 年間発表論文数 (H27年度) 213報
  • トップ10%論文の割合(※)生物学・生化学分野 15.15%(国内平均6.57%、世界平均9.67%)
  • トップ10%論文の割合(※)免疫学分野 22.16%(国内平均9.39%、世界平均9.03%)

微研の研究者が発表する論文には、引用数が非常に高いものが数多くあります。
引用数とは、世界中の研究者に参考文献として引用された数で、科学的に有意義な論文ほど多く引用されます。つまり引用数が高いほど科学への貢献度が高い論文と言えます。
※トムソン・ロイター社Web of Scienceをもとに微生物病研究所が集計

微研で研究するには

微研では、世界最先端の研究に携わる研究員・職員を公募しています。
また、出身大学・学部を問わず生命科学研究に高い志を持つ学生を歓迎しています。

アクセス・マップ

交通案内

  • 電車

    阪急千里線「北千里」駅下車、徒歩約12分

  • モノレール

    大阪モノレール彩都線「阪大病院前」駅下車、徒歩約20分

  • 阪急バス

    千里中央発「阪大本部前行」または「茨木美穂ヶ丘行」、
    「阪大本部前」バス停下車、徒歩約12分
    または、千里中央発「小野原東・富士火災」方面行「阪大口」バス停下車、徒歩5分

  • 近鉄バス

    阪急茨木市駅発「阪大本部前行(JR茨木駅経由)」
    「阪大本部前」バス停下車、徒歩約12分

マップ

  • 住所

    〒565-0871 大阪府吹田市山田丘3番1号

  • 電話

    06-6879-8264(庶務係)

  • FAX

    06-6879-8266(庶務係)

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