免疫細胞の移動に関わる新たな免疫制御因子COMMD3/8複合体を発見(鈴木研がJEM誌に発表)
2019年5月15日
研究成果
中井晶子 助教、藤本潤 大学院生、鈴木一博 教授(IFReC 免疫応答ダイナミクス研究室/微生物病研究所兼任)らの研究グループは、免疫細胞の移動に関わる分子としてCOMMD3/8複合体を発見し、同分子が抗体産生など免疫応答の成立にきわめて重要な役割を果たしていることを解明しました。COMMD3/8複合体は炎症性疾患の新たな治療ターゲットとなることが期待されます。
図:COMMD3/8 複合体の作用メカニズム.
COMMD3/8 複合体は GRK6 をケモカイン受容体に呼び寄せる (動員する)ことによってケモカイン受容体のシグナル伝達を促進し、リンパ球の移動を促す。
本研究成果はJournal of Experimental Medicine誌に2019.5.14に掲載されました。
Title: The COMMD3/8 complex determines GRK6 specificity for chemoattractant receptors.
Authors: Akiko Nakai, Jun Fujimoto, Haruhiko Miyata, Ralf Stumm, Masashi Narazaki, Stefan Schulz, Yoshihiro Baba, Atsushi Kumanogoh, Kazuhiro Suzuki*. (*corresponding)
■免疫学フロンティア研究センター 免疫応答ダイナミクス研究室(鈴木研)
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