微研・部員会共催 第22回ブリッジセミナー

2015年9月7日

イベント・セミナー

演題: がん幹細胞研究の現状とその治療戦略

演者: 佐谷 秀行 先生
         (慶應義塾大学医学部・先端医科学研究所・遺伝子制御研究部門教授)

日時: 10月2日(金)17:00-18:00

場所: 融合棟1階 谷口記念講堂

<講演内容>

 がん組織は、少数の自己複製能を持ち半永久的に子孫の細胞を作り続けることのできる細胞(がん幹細胞)と、最終的には分化や老化を起して増殖能を失う大多数の細胞(非がん幹細胞) の二群から構成されており、正常の組織幹細胞と前駆細胞に類似した階層性構造を持つことががん組織にも存在することが明らかになりつつある。これらのがん幹細胞と呼ばれる細胞群は、既存の抗がん剤や放射線治療に抵抗性を示すことが分かってきており、これらの細胞を破壊することが根治を目指すためには必須である。本セミナーではがん幹細胞の性質を解析することによって考案した、新たな治療戦略について解説したい。

連絡先: 大阪大学微生物病研究所部員会
E-mail: kajiwara*biken.osaka-u.ac.jp(*を@に変えてください)

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