老化と癌化の接点を探る

近年、癌は日本人の死因のトップになってきています。この原因として主に食生活や生活環境などの変化があげられていますが、寿命の延長も主な要因の一つと考えられます。 昭和初期まで日本人の平均寿命は男女共に50歳ほどでしたが、いまや、女性は87歳、男性は81歳で更に3か月/年のペースで伸び続けています。癌の発症率は年齢とともに高くなる傾向にあるため、平均寿命の延長と伴に、癌の発症率が高くなることはいわば当然のこととも言えます。では、なぜ老化とともに発癌のリスクが高くなるのでしょうか?老化と癌化はどのような関係にあるのでしょうか? 我々はこの謎を解く鍵が「細胞老化」という現象にあると考え、細胞老化の分子機構の解明とその制御を目指した研究を行っています。これらの研究を通して癌と老化の効果的な予防法や治療法の開発に貢献できればと願っております。




原 英二


国立大学法人 大阪大学 教授
微生物病研究所 遺伝子生物学分野
免疫学フロンティア研究センター 老化生物学(兼任)
大学院医学系研究科 生体防御医学講座(協力講座)
大学院生命機能研究科 がん生物学研究室(協力講座)

Last Update: 2020. 6. 26
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