文科省共同利用・共同研究拠点事業感染症研究教育拠点連合

新型コロナウイルス
感染症への対応

感染症の克服に向けてオールジャパン体制のネットワークを
形成する感染症研究教育拠点連合では、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行において、
制圧に向けた以下の活動を行っています。

感染症研究教育拠点連合
  • 北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所
  • 東京大学医科学研究所
  • 大阪大学微生物病研究所
  • 長崎大学熱帯医学研究所
COVID-19 COVID-19

更新情報

  • 2022. 2/3北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所「論文一覧」更新
  • 2022. 2/3東京大学医科学研究所「論文一覧」更新

各研究所の活動内容

北海道大学
人獣共通感染症国際共同研究所

センター公式サイト
  • 2021年 活動情報
  • 2020年 活動情報
国内外の関係機関への貢献
診断法の開発
  • LAMP法+核酸chromatographyを用いた迅速診断法を開発、臨床検体で評価中
  • 迅速診断キット開発のためのモノクローナル抗体を作出し企業に提供
治療法の開発
  • 宿主因子を標的にしたCOVID-19重症化治療薬を開発中
関連調査・研究
  • 北海道分離株の遺伝子解析を準備中
  • コンゴ民主共和国におけるヒト・家畜・野生動物を対象としたコロナウイルスのスクリーニングを計画中
  • ザンビアの野生動物を対象としたコロナウイルスのスクリーニングを実施中
論文一覧
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アウトリーチ活動
国内外の関係機関への貢献
  • 喜田宏教授が世界保健機関(WHO)のInternational Health Regulations (IHR)委員として1月22日、23日および29日に開催されたemergency committee(EC)電話会議に参加し、緊急事態宣言他についてWHO事務局長に助言
  • 1月31日に喜田教授が国際獣疫事務局のAdvisory Group Memberとしてビデオ会議に参加し、自然・中間宿主同定並びに伝播経路究明計画を提言
  • 疫学の専門家の特任准教授が厚生労働省に出向(1か月)
  • ザンビア大学からの要請を受けて、国立感染症研究所が確立したnested RT-PCR法+サンガーシーケンスによる診断法をザンビア大学に導入
診断法の開発
  • LAMP法+核酸chromatographyを用いた迅速診断法開発に着手
  • 迅速診断キットに活用可能なmonoclonal 抗体の作製について計画中
治療法の開発
関連調査・研究
  • ザンビアでの野生動物を対象としたコロナウイルスのスクリーニングを計画中
論文一覧
アウトリーチ活動
  • 2020年10月に市民公開講座開催を計画中
  • テレビ、新聞等メディアへの情報提供

東京大学医科学研究所

研究所公式サイト
  • 2021年 活動情報
  • 2020年 活動情報
国内外の関係機関への貢献
  • 国の新型コロナウイルス感染症対策本部直轄の新型コロナウイルス基本的対処方針等諮問委員会の構成員として、河岡義裕教授と武藤香織教授が参加・提言を行っている
予防法の開発
  • 企業と共同し、核酸ワクチン、不活化ワクチン、および生ワクチンを開発中
治療法の開発
  • 新型コロナウイルス感染初期のウイルス侵入過程を阻止する薬剤を同定、治療薬候補として研究開発中
  • 企業と共同し、ヒトモノクローナル抗体を開発中
関連調査・研究
  • 日本におけるSARS-CoV-2流行の全体像把握のため、血清疫学的手法を用い不顕性感染者を含めた調査を実施中
論文一覧
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アウトリーチ活動
  • テレビほかメディアへの情報提供
その他
  • 新型コロナウイルスに感染し回復したネコは無症状にもかかわらず長期間、肺に炎症ダメージが残り、また一定期間は再感染しないことを報告
国内外の関係機関への貢献
  • 国の新型コロナウイルス感染症対策本部直轄の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の構成員として、河岡義裕教授と武藤香織教授が参加・提言を行っている
  • 1月上旬の感染流行初期に、医科学研究所中国拠点より、中国国内の新型コロナウイルス感染の情報に関して、国立感染症研究所に情報を供与
診断法の開発
  • 企業と共同し、迅速診断キットの開発に着手
治療法の開発
  • 企業と共同し、新型コロナウイルス感染症の遺伝学的知見に基づいた COVID-19粘膜免疫ワクチンの研究開発共同研究グループを発足
治療法の開発
  • 治療用抗体の開発に着手
  • MERSコロナウイルス阻害剤開発の経験を水平展開し、抗ウイルス薬開発に着手
  • 新型コロナウイルス感染初期のウイルス侵入過程を阻止し効率的感染阻害の可能性がある薬剤を同定
  • インターフェロン産生を抑制するSARS-CoV-2タンパク質を発見
論文一覧
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アウトリーチ活動
  • 2月22日に島根大学医学部市民公開講座で、新型コロナウイルス感染症に関して講演
  • テレビ、新聞等メディアへ積極的情報提供
その他
  • 新型コロナウイルスはネコの間で感染伝播する事を報告
  • ハムスターの感染動物モデルとしての有用性を報告
  • 新型コロナウイルスの空気伝播に対するマスクの防御効果を報告
  • SARS-CoV-2 D614G変異株は、高い増殖効率と感染伝播力を示す事を報告

大阪大学微生物病研究所

研究所公式サイト
  • 2021年 活動情報
  • 2020年 活動情報
国内外の関係機関への貢献
  • 新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) に関連する配列解析支援
    https://sysimm.org/news/2019-ncov-japanese
  • 国内外各研究機関にシュードタイプウイルスや人工ウイルス組み換え技術などの新型コロナウイルス解析技術を提供
診断法の開発
  • 産学連携により迅速診断キットを開発中
予防法の開発
  • AMED CiCLE 事業の支援をうけ、(一財)阪大微生物病研究会、医薬基盤・健康・栄養研究所と新型コロナウイルスワクチンを開発中
治療法の開発
  • 新型コロナウイルスのレプリコン細胞を樹立し、国内各機関との共同により抗ウイルス薬開発を開発中
  • 新型コロナウイルスが細胞に結合するメカニズムに着目治療薬を開発中
関連調査・研究
  • タイにおける新型コロナウイルス感染者情報の収集
論文一覧
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アウトリーチ活動
  • 2021年1月23日に大阪大学SEEDSプログラムの一環として高校生を対象に新型コロナウイルスの講義を実施
  • 2021年2月10日(水)大阪大学公開講座において新型コロナウイルスに関する講義を実施
  • 大阪府吹田市の大型複合施設ららぽーとEXPOCITYにおいて展示を実施、一般向けに新型コロナウイルスに関する情報を提供
    http://www.biken.osaka-u.ac.jp/news_topics/detail/1239
  • テレビ、新聞等メディアへの情報提供
国内外の関係機関への貢献
  • タイ保健省医科学局予防衛生研究所と新型コロナウイルスの情報を共有
  • 新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) に関連する配列解析支援を開始
    https://sysimm.org/news/2019-ncov-japanese
診断法の開発
  • 新型コロナウイルスの抗原・抗体の迅速診断法の開発を開始
予防法の開発
  • 微生物病研究所、(一財)阪大微生物病研究会、医薬基盤・健康・栄養研究所との協力による新型コロナウイルスワクチン開発に向けた研究を開始。この実績をもとに、新たな新興感染症に対応できる3機関連携拠点プラットフォームの形成を目指す
    http://www.biken.osaka-u.ac.jp/news_topics/detail/1103
治療法の開発
  • 新型コロナウイルスのレプリコン細胞を樹立し、医薬基盤研と共同して抗ウイルス化合物のハイスループットスクリーニングを開始予定。迅速な抗ウイルス薬開発を目指す
関連調査・研究
  • タイにおける新型コロナウイルス感染者情報の収集
論文一覧
アウトリーチ活動

長崎大学熱帯医学研究所

研究所公式サイト
  • 2021年 活動情報
  • 2020年 活動情報
国内外の関係機関への貢献
  • WHO reference centerとして海外のCOVID-19感染疑い検体の確定診断業務を実施
  • ベトナム国立衛生疫学研究所、ケニア保健省、フィリピン・サンラザロ病院にPCRによるCOVID-19診断法の技術供与を実施
  • 長崎県COVID-19対策本部疫学解析班において、数理モデルを用いて直近の長崎県COVID-19流行状況を解析し、近未来の必要病床数を推計することで長崎県の流行対策立案に貢献
  • 携帯電話利用者から承諾を得た上で送信される位置情報について総体的かつ統計的な加工により作成されたデータをLocationMind社との共同研究により入手し,長崎県内外の移動,長崎県への流入リスクの解析結果を,日々,長崎県新型コロナウイルス感染症対策戦略チームに提供
  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に係る病原体核酸検査実施機関として長崎市に登録
  • 福岡県保健医療介護部がん感染症疾病対策課から依頼を受け、数理モデルを用いて直近の福岡県COVID-19流行状況を解析し、近未来の必要病床数を推計することで福岡県の流行対策立案に貢献
  • 長崎市より依頼をうけ医師を派遣し、長崎市保健所の新型コロナ対策活動を支援(2021年1月~7月)
  • 本研究所教授が世界保健機関ー国際原子力機関(WHO-IAEA)共同開催のCOVID-19 WHO-IAEA Webminar (SEARO)講習会にて3回にわたり講演(詳細は下記のとおり)
    講演動画公開サイト:https://humanhealth.iaea.org/HHW/index.html

    ■ 講演1:Webinar on SARS-CoV-2 Diagnostic Laboratories : Use of rapid diagnostic tests for SARS-CoV-2 diagnosis (antigen and antibody detection) in combination with real-time RT-PCR(2021年3月4日)

    ■ 講演2:Basic laboratory settings for proper management of bio risks in a molecular biology lab.(2021年3月18日)

    ■ 講演3:Laboratory Networking – challenges and considerations in developing countries.(2021年3月31日)

  • 長崎県が2021年6月15日から開始する飲食店感染対策のための第三者認証制度のための「ながさきコロナ対策飲食店認証基準チェックリスト&解説」を本研究所教授が監修
  • 本研究所教授が日本医学ジャーナリスト協会西日本支部公開シンポジウムで講演を実施

    ■ 講演1:新型コロナ・パンデミックの現状と課題、展望(2021年10月16日)

診断法の開発
予防法の開発
  • COVID-19に対するmRNA吸入ワクチン開発を実施(2020年10月~継続中)
治療法の開発
  • 新型コロナウイルスに対する薬剤スクリーニングを実施中
  • 5-アミノレブリン酸(5-ALA)について、In vitroで新型コロナウイルスに有効である事を明らかとし、特許を出願。臨床応用を目的として病院感染制御教育センター倫理審査承認を経て2021年2月より特定臨床研究を開始
疫学調査
論文一覧
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アウトリーチ活動
  • テレビ、新聞等メディアへの情報提供
  • 長崎大学市民公開講座「新型コロナは終わりなき戦いか?」を開催(2021年5月22日)
  • 本研究所教授が日本医学ジャーナリスト協会西日本支部と共同で「新型コロナとグローバルヘルス」日英公開シンポジウムを3日にわたり開催。詳細は下記の通り(2021年3月7日~9日)
    講演動画公開サイト:http://www.wise.nagasaki-u.ac.jp/iscgh
国内外の関係機関への貢献
  • WHO reference centerとして海外のCOVID-19感染疑い検体の確定診断業務を実施
  • WHO COVID-19 reference laboratory としてUniversiti Kebangsaan Malaysiaに対して、synthetic SARS-CoV-2 RNAを提供し、PCRによるCOVID-19診断法確立を支援
  • ベトナム国立衛生疫学研究所、ケニア保健省、フィリピン・サンラザロ病院にPCRによるCOVID-19診断法の技術供与を実施
  • 本研究所助教が新型コロナウイルス対策の疫学支援メンバーとして厚生労働省に出向
  • 本研究所教授は長崎県新型インフルエンザ等対策会議医療部会の一員として県の医療対策に貢献(2020年3月~)
  • 特別サイト「グローバルヘルスのスペシャリストが新型コロナウイルスを語る」を立ち上げ緊急声明文を公開(2020年3月)
    公開サイト:http://www.wise.nagasaki-u.ac.jp/covid-19/
  • WHO西太平洋事務局に疫学統計専門家(研究所助教)を派遣し、活動を支援(3月10日~5月9日)
  • WHO西太平洋事務局に臨床専門家(研究所教授)を派遣し、パプアニューギニアのコロナ対策活動を支援(11月~12月)
  • 長崎県COVID-19対策本部疫学解析班において、数理モデルを用いて直近の長崎県COVID-19流行状況を解析し、近未来の必要病床数を推計することで長崎県の流行対策立案に貢献(4月より開始)
  • 携帯電話利用者から承諾を得た上で送信される位置情報について総体的かつ統計的な加工により作成されたデータをLocationMind社との共同研究により入手し,長崎県内外の移動,長崎県への流入リスクの解析結果を,日々,長崎県新型コロナウイルス感染症対策戦略チームに提供
  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に係る病原体核酸検査実施機関として長崎市に登録
  • 長崎港に停泊中のクルーズ船コスタ・アトランチカ号におけるCOVID-19対策に協力し、当研究所員の派遣とCOVID-19検査を実施。
    死者を出すこともなく、また、市中に感染拡大することもなく無事任務を遂行
  • 長崎市・雲仙市・佐世保市の旅館ホテル組合・観光協会・市が立ち上げた「新型コロナウイルス予防対策認定実行委員会」メンバーとして「宿泊施設の新型コロナウイルス予防対策ガイドライン」を監修・作成。
    併せて研修用のビデオ教材および宿泊施設感染対策のための第三者認証制度のための「ながさきコロナ対策飲食店認証基準チェックリスト&解説」を本研究所教授が監修
  • 本研究所教授が世界保健機関ー国際原子力機関(WHO-IAEA)共同開催のオンラインセミナーにて4回にわたり講演(詳細は下記のとおり)

    ■ 講演1:「COVID-19のRT-PCR診断」(2020年5月22日)
    講演動画公開サイト:https://iaea.mediasite.com/Mediasite/Play/2696b8847d1f41218302737e829601841d

    ■ 講演2:「COVID-19実験室診断のバイオセフティとバイオセキュリティについて」(2020年8月10日)
    講演動画公開サイト:https://humanhealth.iaea.org/HHW/

    ■ 講演3:「COVID-19実験室診断におけるコンタミネーションと対策」(2020年8月28日)
    講演動画公開サイト:https://humanhealth.iaea.org/HHW/

    ■ 講演4:「COVID-19に関するリアルタイムPCR 結果の解釈」(2020年9月17日)
    講演動画公開サイト:https://humanhealth.iaea.org/HHW/

  • 本研究所教授が日本医学ジャーナリスト協会西日本支部公開シンポジウムで講演(2020年11月28日)

    ■ 講演:パブリックヘルスメッセージは公衆衛生医の処方箋

  • 福岡県保健医療介護部がん感染症疾病対策課から依頼を受け、数理モデルを用いて直近の福岡県COVID-19流行状況を解析し、近未来の必要病床数を推計することで福岡県の流行対策立案に貢献
診断法の開発
治療法の開発
  • 新型コロナウイルスに対する薬剤スクリーニングを開始
論文一覧
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アウトリーチ活動
その他

関連施設

長崎大学感染症共同研究拠点

世界最高水準の安全性が確保された高度安全実験(BSL-4)施設(感染症共同研究拠点実験棟)を整備し、感染症研究および人材育成を推進する。
本拠点のBSL-4施設は、感染症研究コンソーシアムのみならず、全国の研究者が最先端研究の情報・技術の共有を図り、感染症研究による成果を創出し、それらを日本から広く世界に還元することを目指す。
BSL-4実験棟の竣工は2021年夏頃を予定し、その後数年間の準備期間を経て本格的に稼働する計画。