研究成果
ピロリ菌が胃炎を引き起こすメカニズムを解明 (山崎研がJEMに発表)
大阪大学微生物病研究所山崎晶教授(免疫学フロンティア研究センター兼務)らの研究グループは、ヘリコバクター・ピロリ(いわゆるピロリ菌)※1が胃炎を引き起こすメカニズムを明らかにしました。
ピロリ...
ヒトノロウイルスがアルコール消毒薬により不活化されることを実証(佐藤研がScientific Reportsに発表)
大阪大学微生物病研究所の佐藤慎太郎特任准教授(常勤)(大阪市立大学大学院医学研究院・ゲノム免疫学・准教授を兼務)らの研究グループは、自ら確立したヒトiPS細胞株由来腸管上皮細胞を用いたヒトノロウ...
がん細胞の新たな生存戦略を解明(三木研がDev. Cellに発表)
大阪大学微生物病研究所の船戸洋佑助教、三木裕明教授らの研究グループは、がん組織内の酸性化へのがん細胞の新たな適応機構を明らかにしました。
これまでがん組織内が酸性化していることはよく知られてい...
C型肝炎ウイルスの増殖を亢進できるマイクロRNAを同定(松浦研がPLOS Pathog.に発表)
肝臓特異的なマイクロRNA(*)のmiR-122は、C型肝炎ウイルス(HCV)の肝臓特異性を規定し、複製に必須な宿主因子の一つです。また、慢性C型肝炎患者にはシェーグレン症候群やリンパ腫等の肝外...
精子鞭毛の形成に必須な分子を発見(伊川研がAJHGに発表)
遺伝子機能解析分野の研究グループらは精子鞭毛の形成に必須な分子を発見しました。復旦大学、南京医科大学、安徽医科大学、厦門大学、Institut Cochin、フランス国立科学研究センター、パリ大...
精子の成熟を調節する鍵分子を発見(伊川研がScienceに発表)
大阪大学微生物病研究所の淨住大慈助教、伊川正人教授らの研究グループは、精巣タンパク質NELL2が精巣上体(※1)に働き、精子の成熟(※2)機構のスイッチをオンにするメカニズムを世界で初めて明らか...
精子と卵の融合に必須な3遺伝子を発見(伊川研がPNASに発表)
遺伝子機能解析分野の研究グループは、ベイラー医科大学のMartin M. Matzuk教授らの研究グループとの共同研究により、精子タンパク質SOF1、TMEM95およびSPACA6が精子と卵の細...
老化細胞を選択的に死滅させる薬剤候補を同定(原研がNat Commun誌に発表)
正常な細胞は発がんストレスを感知するとアポトーシスを起こして死滅するか、細胞老化を起こして細胞周期の進行を不可逆的に停止することが知られています。これらの現象は、異常細胞の増殖を防ぐ重要ながん抑...
受精膜融合に必須な精子膜タンパク質FIMPを発見(伊川研がPNASに発表)
大阪大学微生物病研究所の藤原祥高 招へい准教授(現在:国立循環器病研究センター室長)、伊川正人 教授らの研究グループは、ベイラー医科大学のMartin M. Matzuk(マーティン M. マツ...
次世代ラッサウイルス弱毒生ワクチン候補株を開発(岩﨑研がmBioに発表)
本研究所の岩崎正治特任准教授(新興ウイルス感染症研究グループ)、米国NIH/NIAID, Integrated Research Facility, Fort DetrickのYingyun C...
百日咳菌の壊死毒素が神経毒性を示すことを発見(堀口研がmBioに発表)
本研究所の堀口安彦教授らの研究グループは、百日咳菌の壊死毒素が百日咳症で見られる脳症と同様の症状をマウスで引き起こすことを世界で初めて明らかにしました。百日咳脳症は百日咳患者に稀に見られる続発症...
血管内皮幹細胞の分離法を確立(高倉研がNature Protocolsに発表)
大阪大学微生物病研究所の内藤 尚道准教授と高倉 伸幸教授らの研究グループは、2018年に血管を作る源となる血管の幹細胞(血管内皮幹細胞)を発見し、その解析を継続してきました。今回、血管内皮幹細胞...
GPIアンカー生合成系とスフィンゴ糖脂質生合成系および小胞体関連分解系のクロストークを発見(木下研がNat. Commun.誌に発表)
グリコシルホスファチジルイノシトール (GPI)アンカーは、多くのヒト細胞表面タンパク質を細胞膜に係留する糖脂質である。GPIアンカーの糖鎖骨格の構造は保存されているが、側鎖によって構造の多様性...