Nature Genetics44:1051-1055 2012/08/05
三日熱マラリア原虫 (Plasmodium vivax) はアジア旧世界サルのマラリア原虫が宿主転換によってヒトの寄生虫となったものである。サルマラリア原虫のP. cynomolgiはP. vivaxに最も近縁で、多くの生物学的特質を共有することから、P. cynomolgiのゲノム解読を行った。解析の結果、P. vivax及び関連サルマラリア原虫のゲノムは多重遺伝子族のコピー数変化によって特徴づけられ、赤血球結合タンパク遺伝子族の特定の遺伝子消失が宿主転換と関わることが示唆された。