J. Cell Biol. 189: 691-700 (2010)
ボツリヌス毒素は、毒素活性の本体である神経毒素(BoNT)と無毒成分(nontoxic components)から構成される大きなタンパク質複合体として存在する。本研究では、B型毒素複合体の無毒成分のひとつであるヘマグルチニン (HA)が、上皮細胞の細胞間接着を担うE-カドヘリンと直接結合することによりその機能を阻害し、その結果として上皮バリアを破壊することを明らかにした。
ボツリヌス毒素は、毒素活性の本体である神経毒素(BoNT)と無毒成分(nontoxic components)から構成される大きなタンパク質複合体として存在する。本研究では、B型毒素複合体の無毒成分のひとつであるヘマグルチニン (HA)が、上皮細胞の細胞間接着を担うE-カドヘリンと直接結合することによりその機能を阻害し、その結果として上皮バリアを破壊することを明らかにした。