J. Cell Biol. 189: 925-935 (2010)
病原体の構成成分を感知したパターン認識受容体は、感染防御応答に重要な役割を果たしている自然免疫を誘導する。また、免疫機構の過剰な活性化は自 己免疫疾患などの炎症反応に起因する疾患の原因ともなるため、自然免疫応答の活性化と不活性化は綿密に制御されている。本総説では、近年の研究から明らか となった、バルク分解機構であるオートファジーの自然免疫反応と炎症性疾患発症における役割について解説している。
病原体の構成成分を感知したパターン認識受容体は、感染防御応答に重要な役割を果たしている自然免疫を誘導する。また、免疫機構の過剰な活性化は自 己免疫疾患などの炎症反応に起因する疾患の原因ともなるため、自然免疫応答の活性化と不活性化は綿密に制御されている。本総説では、近年の研究から明らか となった、バルク分解機構であるオートファジーの自然免疫反応と炎症性疾患発症における役割について解説している。