11/10(金)第26回微研・部員会共催セミナー(Bridge Seminar Series)

2017年10月17日

イベント・セミナー

演題: リンパ球分化とエピジェネティクス

演者: 伊川 友活 先生
(理化学研究所 統合生命医科学研究センター 免疫細胞再生研究 YCIラボ・Young Chief Investigator)

日時: 11月10日(金) 17:00 − 18:00

場所: 融合棟1階 谷口記念講堂

 

<講演内容>

T細胞およびB細胞はリンパ球と呼ばれる免疫細胞であり、感染防御において互いに協調しながら重要な役割を果たします。これらリンパ球がその機能を発揮するためには、分化・成熟過程においてそれぞれの細胞の運命が厳格に制御・維持されなければなりません。この維持にはクロマチンレベルのエピジェネティックな転写制御が重要であることが知られています。

伊川先生はT細胞およびB細胞の分化に必要な転写因子・エピジェネティック因子に着目し、その分子機構の研究を行っておられます。その過程で転写因子BCL11BがT細胞系列への運命決定に必須であること、ポリコームタンパクがT細胞の運命維持に重要であることなどを示されました。本セミナーでは、これらリンパ球の生成過程における転写制御ネットワーク、および、エピゲノム制御についての研究成果を中心に最近の知見を紹介して頂けることになっております。

 

Reference

1.Ikawa, T. et al.

Conversion of T cells to B cells by inactivation of polycomb-mediated 

epigenetic suppression of the B-lineage program.

Genes Dev.30: 2475-2485, 2016.

2.Ikawa, T. et al.

Induced developmental arrest of early hematopoietic progenitors leads to 

the generation of leukocyte stem cells.

Stem Cell Reports. 5:716-727, 2015.

連絡先: 大阪大学微生物病研究所部員会担当:本園 千尋
E-mail: motozono*biken.osaka-u.ac.jp(*を@に変えてください)

井川友活先生セミナー

 

 

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