第20回微研部員会主催セミナー(Bridge Seminar Series)

2014年11月7日

イベント・セミナー

演題:有機小分子蛍光プローブの精密設計に基づく、
          生細胞応答イメージング、in vivoがんイメージング、
          超解像イメージング

演者:浦野 泰照 先生
         (東京大学大学院薬学系研究科・医学系研究科 教授
             JST研究加速強化プログラム・CREST)

日時:12月5日(金) 17:00-18:00

場所:融合棟1階 谷口記念講堂

<講演内容>

 蛍光イメージング技法は、生きている細胞や動物体内における各種生体応答を、リアルタイムかつ高感度に捉えることが可能であるため、現代の医学・生物学領域研究に無くてはならない手法となっている。本手法の実現には、蛍光タンパク質や有機小分子蛍光プローブが重要な役割を果たすが、我々は特に後者の蛍光プローブ、すなわち観測対象分子と反応・結合することで初めて蛍光を発するようになる機能を持つ分子を、精密かつ論理的に設計することを目指して研究を行ってきた。その結果、光誘起電子移動及び分子内spiro環化制御を原理とする全く新たな分子設計法を確立し、これらに基づき様々な生細胞応答を可視化するプローブ、生きている動物個体内・患者由来臨床検体中に存在するがん部位を、1 mm以下の超微小がんで合っても鋭敏に検出するプローブ、さらには生細胞で20 nm程度の空間解像度で超解像イメージングを実現するプローブなどの開発に成功した。

連絡先:大阪大学微生物病研究所部員会
E-mail:yuhkohs*biken.osaka-u.ac.jp(*を@に変えてください)

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