第19回微研部員会主催ブリッジセミナー(Bridge Seminar Series)
2014年1月22日
イベント・セミナー
演題:細胞老化と発癌
講師:原 英二 先生
(公益財団法人がん研究会 がん研究所 がん生物部部長)
日時:2月14日(金) 17:00-18:00
場所:融合棟1階 谷口記念講堂
<講演内容>
哺乳動物の正常細胞は、テロメアの短小化や癌遺伝子の活性化など発癌の危険性がある修復不可能な異常を感知すると、細胞周期の進行を不可逆的に停止する。この現象は「細胞老化」と呼ばれ、古くから癌抑制機構として働いていると考えられてきた。しかし、細胞老化を起こしても細胞が死滅するわけではないため、細胞老化を起こした細胞(老化細胞)は加齢と伴に体内に蓄積する。 一方、最近の研究により老化細胞は炎症性サイトカインを含む様々な分泌性タンパクを高発現することが示され、体内に老化細胞が蓄積すると炎症反応を惹起し、生体機能の低下や発癌を引き起こす危険性が指摘されている。本セミナーでは、細胞老化の発癌制御に関する2面性についてお話し致します。
連絡先: 大阪大学微生物病研究所部員会
E-mail: yfunato*biken.osaka-u.ac.jp(*を@に変えてください)
- ホーム
- NEWS&TOPICS