木下タロウ博士が瑞宝中綬章を受章

2025年4月30日

受賞

本研究所 元教授木下タロウ博士(大阪大学名誉教授)が瑞宝中綬章を受章しました。

木下博士は、グリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)と呼ばれる糖脂質によって膜にアンカーされるという独特の構造を持つ「GPIアンカー型タンパク質」に着目し研究を展開しています。150以上もの種類があるGPIアンカー型タンパク質は様々な生理機能に関わっており、生体にはなくてはならない存在です。GPIアンカーの生合成と修飾経路に関わる遺伝子のほとんどは、木下博士らのグループによって同定されており、木下博士はGPIアンカー研究の世界的第一人者です。

現在はGPIアンカーが正しく生合成されないことが原因でおこる「GPI欠損症」にも着目し、それらの発症機序の解明、診断法の改善、治療法の開発を目指して研究を進めています。

 

木下タロウ博士

 

 

 

 

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