狂犬病ウイルスの病原性発現機序に関する研究とワクチン開発への応用

2012年3月16日

イベント・セミナー

演題:  狂犬病ウイルスの病原性発現機序に関する研究とワクチン開発への応用

演者: 伊藤 直人 先生
     (岐阜大学 応用生物科学部 人獣共通感染症学 研究室 准教授)

日時: 2012年4月10日(水)13:00 ー- 14:00

場所: 微生物病研究所 本館1階 微研ホール

要旨:    狂犬病は、重篤な神経症状と高い致死率を特徴とするウイルス性人獣
     共通感染症です。 有効な治療法はなく、発症した人や動物はほぼ100%
     死亡します。 現在も、発展途上国を中心に毎年5.5万人が狂犬病によって
     死亡していると推定されています。 有効なワクチンがすでに存在しますが、
     様々な問題により発展途上国では十分に普及していないのが現状です。 
       私達の研究室では、治療法の確立・新規ワクチンの開発を目標として、
     狂犬病ウイルスの病原性発現機序の解明を試みています。 今回は、
     ヌクレオカプシド蛋白質(N蛋白質)がどのような機序で病原性に関与する
     のかを中心に紹介いたします。 さらに、この知見に基づく狂犬病生ワクチン
     の開発の一例についても触れたいと思います。

連絡先: 大阪大学微生物病研究所
      分子ウイルス分野
      神谷 亘
       06-6879-8343 

*このセミナーは医学系研究科修士・博士課程の単位認定セミナーです。
*共催: 大阪大学GCOE「オルガネラネットワーク医学創成プログラム」

 

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