手足口病をおこすエンテロウイルスと受容体PSGL-1のふれあい
2011年10月27日
イベント・セミナー
手足口病をおこすエンテロウイルスと受容体PSGL-1のふれあい
演題: 手足口病をおこすエンテロウイルスと受容体PSGL-1のふれあい
演者: 西村 順裕 先生
(国立感染症研究所 ウイルス第二部 主任研究官)
日時: 2011年10月27日(木)16:45~
場所: 微生物病研究所 本館1階 微研ホール
要旨
手足口病はその名の通り、主に手・足・口にのみ発疹をおこす感染症で、エンテロウイルス71(EV71)やコクサッキーウイルスA16(ともにピコルナウ イルス科エンテロウイルス属)が主要な病原ウイルスです。 手足口病の症状は一般に軽いのですが、EV71感染では稀に重篤な中枢神経疾患をおこす場合が あります。 EV71の感染機構解明においては、特に受容体の同定が切望されていました。
私はP-selectin glycoprotein ligand-1(PSGL-1)がJurkat細胞におけるEV71受容体であることを発見しました。 本セミナーでは、PSGL-1の同定により明ら かとなった、EV71と受容体の関係(PSGL-1に結合する/しないEV71株の存在、PSGL-1チロシン硫酸化の重要性)を紹介いたします。
Yorihiro Nishimura et al., Nat. Med., 2009, 15:794-7.
Yorihiro Nishimura et al., PLoS Pathog., 2010, 6:e1001174.
連絡先: 微研
分子ウイルス分野
松浦 善治
TEL: 06-6879-8340 (内線8340)
E-mail: matsuura@biken.osaka-u.ac.jp
*このセミナーは医学系研究科修士課程の単位認定セミナーです。
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