ダニ媒介性フラビウイルスの病態発現機序の解析~BSL4施設の使用経験談を交えて~
2011年10月27日
イベント・セミナー
ダニ媒介性フラビウイルスの病態発現機序の解析~BSL4施設の使用経験談を交えて~
演題: ダニ媒介性フラビウイルスの病態発現機序の解析
~BSL4施設の使用経験談を交えて~
演者: 好井 健太朗 先生
(北海道大学大学院獣医学研究科
環境獣医科学講座 公衆衛生学教室 助教)
日時: 2011年9月21日(水)15:00~16:00
場所: 微生物病研究所 本館1階 微研ホール
要 旨: フラビウイルス感染症はウイルス性人獣共通感染症であり、脳炎・出血熱等の重篤な臨床症状を引き起こす。 その中でもダニ媒介性フラビウイルスに は、病原性が特に強いウイルスが存在し、米国等においてBSL-4に分類されるものもある。 哺乳動物に感染するダニ媒介性フラビウイルスの多くは、ダニ 媒介性脳炎ウイルス(TBEV)に代表されるように脳炎を引き起こす。 一方、出血熱を起こすウイルスもあり、オムスク出血熱ウイルス(OHFV)はその 一つである。 近年の研究により、遺伝子系統樹上TBEVとOHFVは近縁にあることが明らかになった。 しかし、遺伝子相同性の高いTBEVとOHFV が、脳炎と出血熱といった異なる病態を引き起こす要因は何であるか不明である。 そこで現在、病態の相違に関わるウイルス側因子を同定するため、両ウイル スのリバースジェネティクス系を用いて解析を行っており、明らかになった点に関して、テキサス大学医学校でのBSL-4施設使用経験談を交えて紹介する。
連絡先: 分子ウイルス分野
神谷 亘
TEL: 06-6879-8343 (内線8343)
※このセミナーは医学系研究科修士課程の単位認定セミナーです。
※共催:大阪大学GCOE「オルガネラネットワーク医学創成プログラム」
- ホーム
- NEWS&TOPICS