最終講義「生殖細胞の研究」

 

(4)さらに、精細胞培養法により移植された幹細胞は生着後増殖し、その後分化することを明らかにしました。このことは、精細管に幹細胞ニッチが存在し、ニッチからはずれた幹細胞が分化することを意味しています。
(5)また、私たちは精子形成にかかわる遺伝子群の同定と機能解析を進めてきました。まず、精細胞分化段階特異的なモノクローナル抗体やポリクローナル抗体を作製し、その抗原遺伝子の同定と機能解析を行いました。一方、RNAサブトラクション法により半数体特異的遺伝子群の網羅的な単離を行い、精子形成に関わる分子基盤の解析をすすめてきました。
(6)これらの精巣特異的発現をする遺伝子群を搭載した独自のDNAマイクロアレーを作製し、今後の新たな生殖細胞障害・生殖毒性試験の開発の道を開きました。 (4/5)

次へ

[ ホーム ]