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研究概要Research projects


私たちの研究室では、レオウイルス科に属するウイルス(ロタウイルス、哺乳類レオウイルス、コウモリレオウイルスなど)を主に研究しています。
 

ロタウイルスの人工合成法を用いた分子生物学的解析

 ロタウイルスはヒトに重篤な下痢を引き起こし、レオウイルス科の中でも最も重要なウイルスの一つです。 ロタウイルスは11分節の2本鎖RNAをゲノムとして持ちます。 ロタウイルスは病原性の解析やワクチン開発の観点から、人工合成法(リバースジェネティクス系)の開発が試みられてきましたが、多くの研究者たちの長年の努力にも関わらず、完全なcDNAに由来するロタウイルスの遺伝子操作系は確立されておりませんでした。 私たちの研究室は哺乳類レオウイルスやコウモリレオウイルスの研究で得られた知見から、ロタウイルスの人工合成法の開発に成功しました。現在は、この技術を用いたロタウイルスの解析を行っています。



哺乳類レオウイルスによる抗腫瘍剤の開発

 哺乳類レオウイルス(MRV)は、10分節の2本鎖RNAをゲノムとして保持し、レオウイルス科のモデルウイルスとして研究されています。 MRVはRasの活性化変異に起因する腫瘍細胞で選択的に増殖し、腫瘍細胞を溶解することから、頭頚部癌、大腸癌、乳癌、すい臓癌等の治療を目的とした、腫瘍溶解性ウイルスとしての研究が進んでいます。 MRVの癌治療研究は、これまで野生型のMRVを用いておこなわれてきましたが、殺腫瘍効果の観点から改良が望まれています。 私たちはMRVで応用が困難であったウイルス遺伝子の改変技術(リバースジェネティクス系)を導入・駆使することで、遺伝子改変MRVを作出し、より安全で治療効果の高い腫瘍溶解性MRVの開発研究を行っています。



コウモリ由来高病原性レオウイルス

 コウモリはSARSコロナウイルス、ニパウイルス、エボラウイルス、狂犬病ウイルスなど多くの致死的感染を引き起こす人獣共通感染症のレゼルボアとして注目されています。 1968年にコウモリから分離されたPteropine orthoreovirus (PRV)についてはこれまでヒトや動物の疾患との関連性は報告されていませんでしたが、2007年、東南アジアで重篤な呼吸器疾患を呈した患者においてPRV感染(Melaka株)が始めて報告されました。 この報告以降、他のアジア諸国においても同様の感染者が相次いで報告され、日本国内においては私達のグループが東南アジアから帰国後重篤な呼吸器症状を呈した患者からPRVの分離を行いました。 これらの報告はコウモリを起源とするレオウイルスが種の壁を越えヒトに感染伝播した結果と推察され、新興感染症としてのPRVの感染制御基盤の確立が望まれています。 私たちはPRVにおける予防・治療法の確立を目指しPRVの複製機構、病態発現機序の解明を行っています。







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