研究代表者紹介
園田 英一朗:京都大学大学院医学研究科・助教授 | ||||||||||
e-mail: esonoda@rg.med.kyoto-u.ac.jp ホームページ:http://rg4.rg.med.kyoto-u.ac.jp/ |
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研究テーマ | 「動物体細胞株を使った逆遺伝学によるDNA組み換え、修復、複製の系統解析」 | |||||||||
研究目的 | 生体内では、外来性のDNA変異原のみならず、細胞内で発生する活性酸素などで、多量のDNA損傷がつねに発生している。生体はそれらのDNA損傷を修復する様々な修復機構を備えており、その欠損は、早期老化、高発癌性などの病態を呈する。これらのDNA損傷のなかでも細胞に致死的効果をもたらす2重鎖切断と複製フォークの停止で生ずるギャップは、複数の異なる修復系によって修復可能である。ゲノム2重鎖切断は相同および末端結合の両組換え経路で修復可能であり、またギャップは相同組換えまたは損傷乗りこえいずれかで修復されると考えられている。このように、ある傷に対して複数の修復経路が働きうる場合、異なる修復経路が働くと、結果としてゲノム情報に異なる影響を及ぼす。なかでも正確な相同組換えによる修復は、間違いを伴う末端結合組換え修復および損傷乗り越え修復とオーバーラップしたり、または競合的に機能する可能性があり、ゲノムの複製修復での役割分担は未だ不明である。本研究ではニワトリDT40細胞を使ったDNA修復遺伝子の系統的ノックアウトにより、これらの修復経路の有機的連関を明らかにする。 | |||||||||
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